病気の知識 | 肺炎(細菌性肺炎、マイコプラズマ肺炎、クラミジア肺炎など)

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肺炎(細菌性肺炎、マイコプラズマ肺炎、クラミジア肺炎など)

(1)肺炎とは

微生物が肺に入り込み、炎症を起こすのが肺炎。肺の中にある肺胞の内部に炎症を起こすことが多いが、ほかにも肺胞の外側、つまり肺胞と肺胞の間に炎症を起こすことがあり、これを間質性肺炎とよんでいます。
これは微生物によらず、原因不明で、肺胞以外の場所に起きる肺炎です。
また肺炎の原因となる微生物も多様で、いくつもの種類に肺炎は分類されています。肺炎を分類すると細菌性肺炎と非定型肺炎に分けられるといいます。

(2)細菌性肺炎

細菌性肺炎は細菌感染が原因となる肺炎で肺炎球菌性肺炎を代表とし、昔から良く見られた肺炎です。細菌性肺炎は肺炎球菌による感染症例が最も多く、ほかにはブドウ球菌、グラム陰性桿菌などが含まれます。治療は抗生物質(ペニシリンやセフェム系抗生物質)がよく効きます。

(3)マイコプラズマ肺炎やクラミジア肺炎(非定型肺炎)

マイコプラズマ肺炎やクラミジア肺炎は非定型肺炎に属し、一般的な細菌以外が原因となります。非定型肺炎は若年者の肺炎の約半数を占めています。特にマイコプラズマの感染による肺炎が多いのが特徴です。治療は一般の細菌性肺炎で効果のあるペニシリンやセフェム系抗生物質が効かず、マクロライド系、ミノサイクリン系、ニューキノロン系抗菌剤が効きます。
肺炎をこのように細かく分類するのは、肺炎ごとに効果のある薬など、病気の経過や治療が異なってくるためです。